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  令和4年度 南西保育園の自己評価        

○ 南西保育園全職員で保護者アンケートをもとに評価を行い、取りまとめた結果を「南西保育園の保育の自己評価」とする。

(1) 令和4年度 南西保育園保護者アンケート結果報告からの分析(令和3年度との比較から)
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保育内容について
保育園の理念、保育方針、保育の内容や方法についての説明は、前年度よりも「はい」のパーセンテージが若干上がっている。これは、見学や入園前面接に、保育園の理念、保育方針、保育の内容や方法についての説明を丁寧に行っていったためと思われる。また、「いいえ」の回答については外国人家庭への対応が難しいひとが所以であり、今後改善を思案しながら引き続き保育方針等の理解を得られるようにしていく。
〇「お子さんは喜んで保育園に通っていると思いますか」「お子さんの発達や発育に合った保育内容となっていると思いますか」の問いには、前年に比べ「すごく思う」が大幅アップしている。また、その他の問いでも子ども達が園で過ごしていると高評価となっている。今後も積極的に子どもたちが楽しく過ごしている様子を発信していく必要があるといえるが、園だよりでの伝達では外国人家庭への対応が課題となっていることがわかる。子どもたちの活動や遊びの様子が伝わるように意識していくことが必要だと思われる。また、日々の子どもの姿や成長を伝える手段についても、今後抜本的な検討が必要と思われる。

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給食関係について
 今年度も給食の内容については今年度も給食の内容については満足度は高く、献立やサンプル表示への関心も高い。
また、昨年度同様に、アレルギーや肥満傾向など、子どもの個性や特性に応じて細かい配慮や助言を行っていることを給食だよりで掲載するなどの改善から、対象児の家庭以外にも助言・配慮が伝わってきていると思われ、今後も理解を得られるように続けていく。
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行事全般について
園行事においては全ての項目で「子どもの成長に良い」との評価が下がっている。コロナ禍ではあるが、工夫・配慮しての保育活動、行事に対して、実施したことへの一定の理解を得られているが、縮小した行事もあり、今後子どもの成長へどう生きるのかなど意義や意味、過程への理解を深められるよう情報発信を考えていきたい。

また、感染症対策については、「満足」の評価がほとんどであるが、「不満」の数値が上がっていることについての理由が「マスク等の着用を自由」としたことへの反対意見であった。コロナ対策も都度変化しており、保護者の意識も多様化しているため、園の方針として理解して頂けるよう発信していく必要を感じた。今後も慢心することなく感染症対策を徹底して行い、安心安全な園環境を保っていくようにしたい。
(2) 4年度に改善に向けて取り組んだ課題
 1 連絡事項について
・年間計画はクラス懇談時、具体的な日時は月初めの園だよりでの行事予定で知らせていた。
持ち物など必要な準備があるときや保護者が関わる行事は、詳細が決定次第保護者に伝達していくことにする。


「保育園やクラスの様子などについて、園だよりを通して分かりやすく伝えられていますか」の問いは、
「すごく思う」が令和3年度31%→ 令和4年度40%と、上昇しており、改善に向かっている。

 2 行事について
コロナの流行で、6月に行っていた以上児の保育参観を見合わせていたが、令和4年度は流行の状況をみて行事を検討していきたい。ただし、未満児に関しては、その特性上集団での活動を主としてなく、行事の参加の仕方も集団として扱うのはふさわしくないと考える。連絡帳などを通して個々の発達状況を個別に発信していくようにする。日頃の姿を映すのは、DVDではなく園のアルバムで行っていることを説明していく。

「園内での行事や保護者が参加する行事など、工夫がなされていると思いますか」の問いに、「すごく思う」「思う」が、令和3年度74% →令和4年度79%と上昇している。コロナ禍ではあるが、工夫・配慮しての保育活動、行事に対して、実施したことへの一定の理解を得られている
3   園の感染症対策について
様々な意見が聞かれる中、良いと言われたことに関しては継続していき、改善が必要かを吟味して、利用する子供たちや保護者、また働く保育士たちにとっても安心・安全な施設であるよう、感染症対策を徹底し、続けていきたい。

感染症対策については、「満足」の評価がほとんどであるが、「不満」の数値が上がっていることについての理由が「マスク等の着用を自由」としたことへの反対意見であった。コロナ対策も都度変化しており、保護者の意識も多様化しているため、園の方針として理解して頂けるよう発信していく必要を感じた。今後も慢心することなく感染症対策を徹底して行い、安心安全な園環境を保っていくようにしたい。
 

南西保育園 令和5年度 保育の方向性        

開園以来、50年間 培ってきた、南西保育園の質の高い保育を継続し、“命を預かる仕事”ということを肝に銘じて、安全且つ安心出来る環境や関わりの中で、子どもが尊厳を守られながら主体的・協同的な遊びや生活を送り、成長・発達を促していけるように、職員どうしも相互理解を図り協力・協調しながら質の高い保育を目指していく。

●保育内容について

法人理念である“生きる力を育む”、また保育目標である“人間の基礎づくり”から、「人間力」を育む保育実践について考え、 “数多くの経験から次への意欲を育てる”という観点を踏まえ、3年間新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、縮小・または自粛していていた行事の再開も、行事の経験から育くまれる姿や過程を大切にしつつ、内容を精査して行っていく。また、これまで当園の培ってきた保育内容や、保育機能の長所や特徴をさらに活かし、以上児は園の畑や園庭プランターでの野菜類の植え付けや収穫などの農業体験や、さまざまな行事や日々の保育の中での経験からの育ち、未満児もこれまで大切にしてきたきめ細かい配慮や関わりから、個々の可能性を伸ばす“質の高い保育”を考えながら進めていく。

プレイルームでは、日々の体育遊びや本園では活動出来ない大型ブロック遊びも楽しんだり、和太鼓練習も音が大きくなり近隣の方々にも迷惑をかけないで済む等、広々としたオープンスペースをさらに有効利用していく。各年齢ごとに発達に応じた体育的な活動も、保育計画に盛り込んで計画的に取り組んでいきたい。

 これまでも、健康面や衛生面を重視し、手洗いやうがいなどの衛生活動だけでなく、各部屋にハセッパ水の室内噴霧消毒器、空気清浄機を設置して、様々な感染症の予防に努めている。5月には新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが2類から5類へと変わり、これまでの新型コロナウイルスの感染対策も通常へと戻るが、送迎時の玄関などの手指消毒器など残す衛生対策や、こまめな手指や机等の消毒は続けていきたい。


●保護者・家庭、地域子育て支援について

保育園や職員の役割も多様化し、園だけでなく地域への子育て支援の役割も大きくなっている。また、家庭機能の弱体化や環境の変化から保護者ニーズが多様化する中で、当園の保育理念、保育目標に沿った保育を進めている。家庭への支援については、親自身の利益や損得を優先する利己的な考え方の親や、生活経験のなさから子どもの育て方を一から知らせないとならない親もおり、中でも過去には自己中心的な考え方や価値観を、手段を選ばず園運営や他保護者に押し付ける悪質な保護者もいたことで、子どもを主体としての親育て(保護者支援)の難しさを実感すると共に、関係機関(市保育課・児童相談所・市子育て育成課)との連絡を取り合う機会が多くなってきている。

個性豊かな子ども達が、心身ともに健康で情緒豊かに成長発達するために、当園が長年培ってきた「子どもを中心に考える保育」「子どもが主役」という考え方を基盤として、よりよく子どもが育つために一人ひとりの育ちを促す園の保育の意図を保護者に理解してもらえるよう、園から発信する手段も考えて改善していく。また、職員一人一人が「園の顔」としての自覚を持ち、些細な家庭環境の変化でも、園全体で情報共有することを徹底していく。

子育て支援拠点事業や放課後健全育成事業(児童クラブ)、体調不良児保育を行うなど、保育園としてより一層の社会福祉事業の充実を図っている。職員数や職種も広がる中、直接の担当者だけでなく、園が担っているそれらの必要性や社会的需要の理解を全職員が共にし、連携していってほしい。

●職員育成について

保育士もキャリアに応じてのスキルアップが求められ、オンライン研修も増加している。園内で受講できる体制もでき、今後は外部研修から学ぶ機会を増やしていく。また、個々で自己研鑚に励むことは当然だが、園内研修でも個々の経験に応じたスキルアップが図れる様に工夫していく必要がある。それぞれが自身の職位職責を自覚し、しっかりと保育についての意見交換が出来る関係を築くなど、常勤・非常勤問わず経験のある保育士が若手の育成に信頼関係を深めて取り組めるようにしていき、職員どうしが互いを尊重しつつ、チームワークを構築し、職員一体となって“質の高い南西保育園”の保育を行えるよう意識していって欲しい。


                            
        
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